PG工法とは?

 

「チャッキング工法」と「PG工法」

「チャッキング工法」とは何か?

「チャッキング工法」は、既存杭にケーシングをかぶせて削孔し、地盤と既存杭の「縁を切った」あと、杭先端を「チャッキング」して、杭をケーシングに内包して、そのまま引き上げる工法です。
杭全体をケーシングに内包した状態で引き上げるので、破損したり中折れした杭も安全確実に引き抜くことができます。またケーシング先端から充填材を吐出することで、杭孔の最深部からの埋め戻しが可能であり、引抜き孔全長にわたって充填材を埋め戻すことができます。

当協会推奨の「PG工法」とは?

当協会が標準工法として推奨する「PG工法」とは、従来からあったチャッキング工法をベースに、ケーシング構造や施工管理システム、充填材などに研究改良を加え、高い工事品質を実現する唯一の確立された工法です。
特に施工管理では、専用の装置を用い、単位あたり注入量の管理とケーシング引き上げ速度の制御などにより、埋戻し不良を解消します。また施工管理装置のデータは記録保存され、後の土地活用に有益な情報として活用できます。
「PG工法」は特許権者がその権利を放棄したため、広く事業者が実施できる一般工法となりました。当協会では「PG工法」の概念や施工ノウハウなどを会員企業に習得していただき、業界に広く普及させると共に、チャッキング工法の正式な認定機関として活動しています。
PG工法は建設技術審査証明を取得しました
協会推奨のPG工法がNETISに登録されました
1.高性能充填材の研究開発 2.工期短縮の研究 3.泥水リサイクル 4.粉じん対策サイロの活用
1.高性能充填材の研究開発 2.工期短縮の研究 3.泥水リサイクル 4.粉じん対策サイロの活用

 

PG工法のプロセス(一例)

杭芯セット
①杭芯セット
杭芯にケーシングの中心をあわせてスタンバイします。
掘削開始
②掘削開始
掘削を開始。ケーシングは既存杭の傾斜に沿って追随します。
水を使った削孔
③-A 水を使った削孔
掘削時にケーシング先端部から「水」を吐出して、ケーシング内外を泥土化。地盤の掘削抵抗を減らし、杭の破壊を防ぎます。
充填材を使った削孔
③-B 充填材を使った削孔
水ではなくセメントミルクなどの「充填材」を吐出し、ケーシング内外をソイルセメント化しながら掘削する場合もあります。
掘削完了・チャッキング
④掘削完了・チャッキング
掘削完了後、押圧装置を作動させ既存杭の先端をチャッキングします。
注入開始・先端部処理
⑤注入開始・先端部処理
充填剤注入を開始し、引き抜き孔の先端部処理を行います。先端部処理は最深部から上方2m程度を上下撹拌します。
ケーシング引き上げ
⑥ケーシング引き上げ
注入しながらケーシングを引き上げます。単位あたり注入量や引き上げ速度などは管理装置で一元管理します。
杭抜き工事完了
⑦杭抜き工事完了
ケーシングの引き上げにより、既存杭撤去と埋戻しが完了します。

 

画面で分かるPG工法

PG工法では、施工プロセスのほぼすべてを、専用の施工管理システムで一元管理します。
実際の施工の様子と、管理画面を動画でご覧ください。