「既存杭」とは何か?
「既存杭」とは、構造物などを支えていた基礎杭が、構造物を取り壊した後も地中に残存したものです。
既存杭は、土地の再利用のさいに地中障害物となるので、引き抜きと埋戻しが必要です。
既存杭は、土地の再利用のさいに地中障害物となるので、引き抜きと埋戻しが必要です。
埋設状況
「既存杭」の埋設状況は?
数多くの「既存杭引き抜き工事」の中で、判明してきた事実があります。既存杭は地中にあるため、目視で確認することができません。現実に引抜き工事をすると、杭の配置が違ったり、長さが違ったり、地中で折れていたり、ジョイントが不良であったり、斜めに打ち込まれている、といったように不健全な状態にある杭が数多く存在するのです。
折れ
壊れ
ジョイントずれ
ジョイント未結合
斜杭
杭間が狭い
セメントミルク肥大
※上図は既製コンクリート杭を例にしていますが、他の基礎杭にも同様の状態のものが多く存在します。
ショッキングな埋設例
「不健全な埋設状況」のひとつの例をご覧ください。写真は直径500ミリ、長さ34mの鋼管杭ですが、先端が潰れて変形、大きく湾曲しています。もうひとつの写真は、ジョイント部が不良の杭です。打設された当時の施工法や工事品質などのどこかに問題があったのでしょう。しかし地中の杭は目視できないので、問題が生じていても分からないのです。
いま日本中で使われている無数の杭にも、同等の問題がある可能性があるわけで、大変にショッキングな事例です。しかし私たちはこの厳しい現実を認識・理解したうえで、よりよい「既存杭引抜き工事」が行えるように活動しています。
いま日本中で使われている無数の杭にも、同等の問題がある可能性があるわけで、大変にショッキングな事例です。しかし私たちはこの厳しい現実を認識・理解したうえで、よりよい「既存杭引抜き工事」が行えるように活動しています。