杭抜き工事とはどんな工事?
既存杭の引き抜き工事では、削孔にケーシングが使用されます。
既存杭の杭頭にケーシングをかぶせて削孔し、地盤と既存杭との「縁を切り」ます。
その後、杭をどのように引き抜くかで、工法は大きく2つに分かれます。
既存杭の杭頭にケーシングをかぶせて削孔し、地盤と既存杭との「縁を切り」ます。
その後、杭をどのように引き抜くかで、工法は大きく2つに分かれます。
輪投げ工法
ケーシングを引き上げ、杭にワイヤーをかけて引き抜きます。
同時に杭孔の上部から充填材を注入して埋め戻しをします。
同時に杭孔の上部から充填材を注入して埋め戻しをします。
![ケーシング削孔で地盤との縁切りをする](/japep_wp/wp-content/uploads/2019/02/construction01b.jpg)
①ケーシング削孔で地盤との縁切りをする
![杭にワイヤーをかけて引き抜く](/japep_wp/wp-content/uploads/2019/02/construction02.jpg)
②杭にワイヤーをかけて引き抜く
![引抜きと埋戻し完了](/japep_wp/wp-content/uploads/2019/02/construction03.jpg)
③引抜きと埋戻し完了
![輪投げ工法01](/japep_wp/wp-content/uploads/2020/09/construction_wanage01-b.jpg)
![輪投げ工法02](/japep_wp/wp-content/uploads/2020/09/construction_wanage02-b.jpg)
輪投げ工法の特徴と問題点
チャッキング工法
ケーシングに内蔵された爪で、杭の先端部を抱え込み、杭本体をケーシングの中に入れたまま、ケーシングごと引き抜きます。
そのさいに、ケーシング先端から充填材を吐出して、杭孔の最深部から埋戻しをします。
そのさいに、ケーシング先端から充填材を吐出して、杭孔の最深部から埋戻しをします。
![ケーシング削孔で地盤との縁切りをする](/japep_wp/wp-content/uploads/2019/02/construction04b.jpg)
①ケーシング削孔で地盤との縁切りをする
![ケーシングの爪で杭の先端部をチャッキング](/japep_wp/wp-content/uploads/2019/02/construction05.jpg)
②ケーシングの爪で杭の先端部をチャッキング
![ケーシング先端から充填材を吐出しながら引き上げる](/japep_wp/wp-content/uploads/2019/02/construction06.jpg)
③ケーシング先端から充填材を吐出しながら引き上げる
![チャッキング工法01](/japep_wp/wp-content/uploads/2019/02/construction_chucking01.jpg)
![チャッキング工法02](/japep_wp/wp-content/uploads/2019/02/construction_chucking02.jpg)
チャッキング工法の特徴と問題点
・中折れ・破損・ジョイント不良などの不健全な杭でも撤去できます。
・先端根固め部など杭周辺の築造物も撤去できます。
・注入管理を行えば杭穴最深部から確実な充填ができます。
・大口径杭や重量杭の引き上げに限界があります。
・先端根固め部など杭周辺の築造物も撤去できます。
・注入管理を行えば杭穴最深部から確実な充填ができます。
・大口径杭や重量杭の引き上げに限界があります。
協会標準の「PG工法」とは?
当協会が標準工法として推奨する「PG工法」は、チャッキング工法をベースに、埋戻し品質を向上を図るため、注入材料・注入量・注入方法・注入管理に基準を設け、専用の施工管理システムによる一元管理の基、施工の見える化を実現した杭抜き工法です。